つくしに発がん性はある?食べても大丈夫?安全性と注意点を徹底解説
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春の山菜「つくし」に発がん性があるって本当?

春になると土手や田んぼのあぜ道などに顔を出す「つくし」は、古くから親しまれてきた山菜のひとつです。
炒め物や佃煮、おひたしなどにして食べる人も多い一方で、インターネットや一部の噂では「つくしには発がん性がある」という不安の声も見かけます。

一体この情報は本当なのでしょうか?
この記事では、つくしに発がん性があると言われる根拠や、食べても大丈夫なのかという安全性の視点から、科学的な根拠とともに詳しく解説します。

つくしとは?栄養や特徴について

つくしは、正式には「スギナ(杉菜)」の胞子茎で、春先にだけ姿を現します。

■ つくしの基本情報

  • 分類:トクサ科トクサ属の多年草「スギナ」の胞子茎

  • 生息地:日本全国の道端や田畑の周辺

  • 食用部分:主に茎部分。ハカマ(節のような部分)は取り除いて調理される

■ 含まれる栄養素

  • カリウム

  • カルシウム

  • β-カロテン

  • ビタミンC

  • 食物繊維

山菜の中でも、比較的栄養価が高く、利尿作用や解毒作用があると言われることもあります。

発がん性があると言われる理由とは

つくしに「発がん性がある」と言われる理由は、主に以下の2つの物質が関係しています。

■ 1. アルカロイド類(特にパルストリン

つくしに含まれるとされるパルストリン(palustrine)というアルカロイドは、神経毒性や中枢神経系への影響が指摘されています。一部の研究では、マウスに大量に与えた場合、けいれんや中毒症状を示した例もあります。

ただし、これはあくまでも極端な大量摂取での話であり、通常の食事で食べる量では問題になりません。

■ 2. チアミナーゼ(ビタミンB1分解酵素)

スギナやつくしには、チアミナーゼという酵素が含まれています。これは体内のビタミンB1(チアミン)を分解してしまう作用があるため、長期間にわたって大量に摂取すると、**脚気(かっけ)**などのリスクにつながる可能性があります。

この点が、「健康に悪い」「発がん性があるのでは?」という噂につながっているようです。

■ 発がん性との直接的な関連は?

2025年現在の文献・研究によると、つくしに含まれる成分がヒトに発がん性をもたらすという直接的な科学的証拠は存在していません。
ただし、チアミナーゼや一部のアルカロイドが間接的に健康リスクを高める可能性はあるため、過剰摂取には注意が必要です。

つくしを食べる際の注意点と正しい下処理

つくしを安全に食べるためには、いくつかの下処理と調理のポイントがあります。

■ ハカマをしっかり取り除く

ハカマはアクが強く、苦味やえぐみの原因になります。1本ずつ丁寧にハカマを取り除く作業が欠かせません。

■ 茹でこぼしでアクを抜く

つくしに含まれるチアミナーゼやアルカロイドは、加熱することで不活性化すると言われています。

  • 沸騰したお湯で2~3分茹でる

  • 茹でたら水にさらしてアクを抜く

この工程をきちんと踏むことで、安全性は格段に高まります。

■ 食べ過ぎに注意

どんな山菜にも共通しますが、一度に大量に食べるのは避けましょう。
つくしを食事の主役にするのではなく、副菜や箸休め的な位置づけで摂るのが理想です。

どれくらい食べると危険?摂取量とリスクの考え方

つくしに含まれるチアミナーゼやアルカロイドは、毎日大量に摂取し続けた場合にのみリスクが高まるとされています。

■ 一般的な摂取量の目安

  • 茹でたつくしのおひたし1人前(30〜50g)程度
    → この量であれば、健康な成人にとってほぼ問題はないとされています。

  • 週に1~2回の頻度で少量ずつ食べる程度であれば、健康リスクは極めて低いと考えられます。

■ ビタミンB1不足が心配な人は…

  • アルコールを頻繁に摂る人

  • 糖質中心の偏った食事の人

  • 高齢者・妊婦・授乳中の方

このような方は、チアミナーゼの影響を受けやすい可能性があるため、つくしの摂取量には特に気をつけましょう。

【まとめ】つくしは正しく食べれば安全な春の味覚

「つくしに発がん性がある」という噂は、科学的に明確な根拠があるわけではなく、含有成分の一部が誤解されて伝わっている可能性が高いです。

確かに、チアミナーゼや一部アルカロイドなど、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす成分は含まれていますが、正しく下処理して、適量を食べる分には健康リスクは極めて低いとされています。

春の訪れを感じる季節の山菜として、つくしは適切に扱えば安心して楽しめる食材です。怖がりすぎず、知識を持って上手に取り入れていきましょう。

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